魔界少女キャシーと殺人人形

Do you know "Creepy Doll Movies"?

~優しい狂気の人形怪談~『生き人形マリア』

この映画が日本の劇場で、スクリーンに映し出され、良い音響で観られる環境にあったということが最高の恐怖であり、何よりの奇跡なのではないだろうか。2014年にフィリピンで生まれたこの狂気の人形ホラー映画は、約5年という時を経て日本に上陸してしまった…

2019年版『チャイルド・プレイ』評

まず最初にハッキリと言っておく。 これは人形ホラー映画でもないし、その金字塔である『チャイルド・プレイ』の名を語るべきではない。 この映画にかぎらず、どんなリブート作品でもオリジナルをなぞれとは言わない。リブートするだけの挑戦はしてほしいし…

リブート版『チャイルド・プレイ』の公開を迎えて

本日はリブート版『チャイルド・プレイ』の公開日だ。正直に言って期待はしていない。 再三言ってきたことだが、新チャッキーのスペックがAI搭載の高性能人形という時点でそれは「人形」ではない(つまり「人形ホラー映画」と呼んでいいものか?という問題)…

〜実録人形ホラー映画の新鋭〜"MANDY: The Hounted Doll"

2018年にイギリスで製作された人形ホラー映画“MANDY: The Hounted Doll”(以後は“MANDY”と略す)は、実在する呪いの人形を題材として扱った映画だが、物語自体は『ザ・ボーイ 人形少年の館』と『ドント・ブリーズ』からアイデアを丸パクリして、どういうわけか…

~父親の死と向き合って~『デビル・ドール』

『インデペンデンス・デイ』『ホワイトハウス・ダウン』などで知られるローランド・エメリッヒ監督の初期長編第4作。この映画は、まだ10にもならない少年ジョーイが大好きな父親を失うところからはじまり、彼がそのことにどう向き合っていくのかを描いた少年…

『無垢の祈り』で描かれる"日常"と"人形"

映画『無垢の祈り』は『妖怪奇談』の亀井亨監督が、平山夢明による同名短篇小説を映画化したものだ。この映画は映倫に通していなければ配給会社もついていない。製作費のすべてを亀井監督自身が出資し、原作者の平山夢明に映画化したい旨を伝え実現した完全…

『エルフ 悪魔の人形』の何がダメなのか?

『エルフ 悪魔の人形』は人形ホラー映画であるが、映像的な部分ではそのジャンルが持つ特有の魅力を潰してしまっている!というお話をします。 これはどういうことかというと、『エルフ~』は人形が動いて暴れるホラー映画なのに、実際の人形を用いた特撮は…

山本淳一監督最新作『バイオレーター』を観たぞ!

先日は都内某所にて披露された、山本淳一監督の最新ホラー映画『バイオレーター』の関係者試写会に呼んでいただいた。今回は当ブログの番外編ということで、本作を観た感想をここに寄稿する。 しかしながら本作は、今年開催される第19回ハンブルク日本映画祭…

人形ホラー映画カテゴリー

ひとくちに「人形ホラー映画」とは言っても、『チャイルド・プレイ』のように実際の人形が動いて襲ってくる映画もあれば、そうでない映画もある。人形ホラー映画というジャンルは“人形”という媒体を使ってこその様々なアプローチが可能であることも魅力の一…

はじめに。

はじめまして。 人形ホラー映画研究家のNekuboです。 人形ホラー映画?一体何のこと?…そう思う人も少なくはないでしょう。人形ホラー映画といえば、男の子が誕生日にもらった人形に襲われる映画『チャイルド・プレイ』のことを思い浮かべる人もいるでしょう…